月と太陽

これは全て同じ二人の話です。
下は簡単な設定です。
夜神(やがみ)満月(みつき)十三歳・茶髪・銀の瞳。
日向(ひなた)朝日(あさひ)二十歳・茶髪・金の瞳。
親を亡くした満月を従兄である朝日が引き取った。

さんぽ

それは両親が死んだ日
「ほら一緒に散歩に行こう?」
そう言って差し伸ばされた手が
まるで救いの神に見えた
使用お題幸せな光景一

てをつなぐ

手をつかまれ走り出される
だけど繋いだ手を放せない
このまま離れたくない
この想いの意味は何?
使用お題幸せな光景二+贈る言葉四

かいもの

「買い物行って来るけど、満月は家にいて」
いつもは言わない事を言われ
どうしたのかと思っていたら
帰って来た時絵本を渡された
子供扱いされてる様で
何だかとてもむかついた
使用お題幸せな光景三

しょくじ

その日の食事は好物ばかり
やっぱり嬉しかったけど
ごまかす様に口に入れる
おいしい
悔しいから教えないけど
使用お題幸せな光景四

どくしょ

「絵本気に入らなかった?」
朝日に出かける前に、そう言われた
私が読んだ事無いからって
くれた物だと知ったから
一度だけでも読んでみようか?
使用お題幸せな光景五

ひなたぼっこ

珍しく今日は日差しが暖かい
だけど一人じゃ寂しいだけ
心がこんなに寒いなら
日向ぼっこにならないよ
使用お題幸せな光景六

おひるね

朝日と一緒にお昼寝してみる
人がいると眠れなかったのに
朝日だけは特別みたい
貴方がいて良かったなんて
口に出しては言えないけれど
使用お題幸せな光景七

おかしづくり

初めてお菓子を作ってみたら
見るからに失敗作になっていた
落ち込んでても仕方ないから
お茶でも入れて来ようかな?
使用お題幸せな光景八

おちゃのじかん

お茶を入れて来たら
朝日が失敗作を食べていた
「満月が作った物だから」
驚いてたら笑顔で言われ
何だか凄くどきっとした
使用お題幸せな光景九

きねんび

「十四歳おめでとう」
自分でも忘れていたのに
朝日は覚えていてくれた
それだけで十分な筈なのに
何でこんなに切ないの?
使用お題幸せな光景十

こくはく

「私、朝日が好き」
「僕も満月が好きだよ」
私の想いに応えて貰った
ただそれだけのことなのに
涙が出る程幸せなんだね
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